矛盾だらけの都市計画

以前このブログでも書いたかと思うが、私の住む町に14階立ての高層マンションの建設計画がある。400坪程の土地に建設される計画だが、その横の道は、たった5m程の道幅で朝夕は駅からの通勤通学で通行する人達が大勢行き来している道であり、その道側にこれから建設予定のマンションの出入り口が設置される設計となっている。都会と違いこの地域ではマンション住民の多くの方々の自動車の出入りが朝夕盛んになる事は間違いないだろう。また、近くには病院もあり病院の駐車場から病院まではその道を患者さんが通っていく道でもある。お隣は信仰のお堂がある静かな町なのである。
この町は今では実質住宅地区でありながら昭和初期に市で制定されたままの商業地区という扱いのままだ。昔は確かに商店も多かったかと思うが、数十年の間には商店の多くが姿を消し住宅地と様変わりした。
新しく都市計画される新開発地は、住宅地区は12m以下、商業地区は25m以下という高さ制限の条例がひかれている。しかし、旧市街地といわれるこのエリアは高さ制限の条例は制定されないままだ。
何の制約もないまま建設しやすこの地区に、県外に本社を持つ建築会社は地元での建築許可ではなく東京のNPOでの建築許可申請によって認可され合法的な建設であるという主張で進めている。
私達住民は、市の都市計画課に相談を持ちかけた際の指導のもと、周辺住民による「まちづくり協議会」を設立し署名運動も広く行い数百件に及ぶ署名を得た。その上で市への協力要請に対し、市としての高さ制限という条例がないこと、地元外での建築認可という合法的であるという建設会社主張に対し市は何も規制をかける権限を持てないという市の回答。
そしてこのような住民からの要望に対して聞く耳を持たず周辺住民との歩み寄りの姿勢もない建設会社により、事が運ばれようとしている状況だ。
この地域に関わらず、多くの地方都市の市街地はシャッター通りとなっている、
しかし、地元の良さをアピールしましょうをスローガンに、この地域では城下町をアピールした観光に力を入れ、
しかし、永年の住民達が抱えるこのような切羽詰まった課題に対しては対応が遅く支援策は後回しされ、
しかし、市民の声を反映した市政をと住民参画の会合等は頻繁に持たれ、
しかしそこで採択されたものに対しての追跡調査はされず。。。
どうでしょう・・・ちょっとここに羅列しただけでも、矛盾だらけの繰り返しと思えてしかたない。
この状況は、日本の各地、多くの地域で同じような状況にある所が多いかと思われる。
近日中に、私達住民で設立した「まちづくり協議会」のサイトを開設しようと思う。そこには客観的に経緯の事実だけを淡々と掲載していこうと思う。
このブログで開設の際にはアナウンスさせていただくので、是非、アクセスしてご覧いただければ思います。
不恰好な城下町、外からの来訪者には、どのような景観でこの町は映っているのだろうか?