多様な格差

IT化情報化社会と言われ久しいが、果たしてそうなのだろうか?弊社で担当しているWEBシステムがあるが、地域企業が各自で画面を編集できるシステムにしているが、実際のところ一部の企業のみの運用に止まり、多くの企業はそのシステムを有効に使うに至っていない。管理者側としては、有効なシステムの提供だと思っていても、運用に関しては、やはりヒューマン伝達が必要であると肌で感じている。
ものづくりの世界もデジタル化サイエンス化が進み、生産性が向上し量産ものづくり世界を構築したが、置き去りにしてきた代償は大きい。本来ユーザーの五感に直接的に訴えるメッセージを持った商品は、今や工芸品という名の特別な枠に閉じ込められてしまっている。
子育て教育の世界でも、過保護環境と放任環境の格差は非常に大きく、どちらも歪んだ人間形成を子供達にほどこしている。決して子供達の責任ではない。そういう環境で育った大人達が親となっている現在。
物事に光と影はついてまわるが、あまりに置き去りしてくる代償が大き過ぎる事実に気づきたいと思う。目先の選択に目をくらませないように、目をしっかりと見開いて「どっちへ向かうか?」の選択をいつも心していたいものだ。行き過ぎてしまったと気づいたら、立ち戻る勇気も必要だろうと思う。
多様な格差の社会の中、自分の立ち位置を意識していなければと思う。