今年は「偽」

2007年の世相を現す漢字が発表された『偽』。なんと嘆かわしいことだろうか。日々流れてくるニュースはどれを取り上げても『偽』ばかり。年金問題で挙句の果てには「ないものはない。」「選挙のときにそんなことは言わない。」などと開き直りで事を済ませようとする内閣。薬害C型肝炎訴訟では代表者が声を荒げて「私はもうこの内閣には期待できません。」と訴えていた姿は、今の日本国民の声を代表するように映った。
年金問題をはじめとする国への不審。石油を初めとする物価の高騰。官僚政治家の驚くべき不正汚職。食の安全を初めとする日用商品の安全保証。日米安保の果たす意義。痛ましい親子殺し事件。歯止めの利かない地球温暖化。全て即座に解決しなければならない問題山積みであるのに、目先の自分達の選挙戦対策にばかり時間を割く国会議員達。空転する国会。そんな政府にこれ以上この日本を任せておくことなどできるだろうか?
よくも今の日本国民は静かに怒っているだけと思えてします。たぶん、一昔前の日本だったら、学生運動労働組合で抗議運動を興していることだろう。
一昨日前にNHKで放送されていた「ワーキングプア」働いても働いても貧しい生活から抜け出せない今に日本の実態を浮き彫りにしていた。70〜80歳になっても缶拾いをしなければ生計が成り立たない老夫婦。学費を支払えない環境でも頑張ってとった資格の評価は時給数円だけのUPの若者。正職員の仕事がなく3つも4つも仕事を抱えながら子育てをしている父親・母親。これが今の日本の実態なんだと直視すべきだ。
「そんなの関係ない!」と言っている場合じゃない。来年は「そんなの許せない!オッパピー!!」が流行らなくては大変な事になってします。