災い転じて・・・

息子が先日、修学旅行先で足の親指を骨折した。「もしもし、担任の●●です。実は先程、二条城で息子さんが足を折ってしまいまして。。。」と携帯に電話が来た時は、本当にビックリしてしまった。がお陰様で数日経った今は、かなりスタスタと歩ける様にまで回復した。
しかし、ケガをした日・翌日の修学旅行中は全く歩けず、車イスで見学したそうだ。お友達・先生方・旅館の方・添乗員さんなど皆さんに本当にお世話になって、修学旅行を楽しく最後まで過す事ができたようだ。
先生は、逐一小まめに私に電話をくださり様子を詳しく報告してくださった。坂の多い京都奈良では、場所によってはお友達がおんぶをしてくれた場所もあったようだ。タクシーの運転手さんは、普通は通れない細い裏道を、ワザワザ許可を取って乗り入れてくれたそうだ。
ケガをした事は非常に残念だったが、このケガのお陰で息子は『感謝』という最高のお土産を持って帰ってきた。
日頃は生意気な態度で何でも反発するような思春期の息子は、この修学旅行で得た、人の手を借りる『ありがたみ』から、自分なりに何かを受け止めた様で、少し以前と変わった様に見える。
人は一人で生きているのではない事。周囲の人のお陰があって自分があること。自分を愛してくれる人が傍に居ること。息子はきっとそれを身を持って実感したのだと思う。
来年の修学旅行説明会からは、きっと必ず話題として登場する有名人になってしまったかもしれないが、一生の忘れられない最高の『思い出』をつくる事ができたのではないかと思う。