奢り

動物の中で人間ほど直ぐに「奢る」バカな生き物は他にないのでは無いだろうか?と思う。
ちょっと自分の周囲が穏やかになると努力を怠り、順調に進めば我が力と大きな勘違いを犯し、自分の立ち位置も弁えず無礼な言動を振る舞い、他人の領域に土足で入り込んでも気づかず。。。
自分も含め、まったく人間は他に類をみない愚かな動物かと思う。
人は絶対に「目の上のタンコブ」が必要だ。自分にとって、ピシャリとお灸を据える怖い閻魔様の存在が居てちょうど良い。
これは私的な人間ウォッチング分析だが、往々にして目の上のタンコブの居ないお気楽人間程「奢り」にかぶれる輩が多い。
オギャーと生まれ、この年に至るまで一人で大きくなった訳じゃない。その足跡には沢山の恩恵があり、現在の自分が生かされ、今の周囲の環境が今の自分を生かしてくれているという事が分からないのだろうか?そうすれば何でも、もっと謙虚に捉える姿勢になれるはずじゃないのか?
私は自分の今までを振り返ると、精神的に何回か死んでいる。(変な表現だけど。)でも、それがあったからこそ良かったと今思える。
最近、中学生の自殺事件が多く報道され、同じく中学生を持つ親としては、本当に心が痛む思いで日々のニュースを見る。自殺する覚悟があるなら、死んだつもりで生きろ!と言いたい!!
色々な思いで窮地に追いこまれ、行き場の無い所まで来てしまっている人が居るなら、精神的に一回死んでしまえば良いのだ。
自分で自分に呪文をかけ、生まれ変わる自分を創りあげるのだ。
※でも、その為には、近くでサポートして上げる手が必ず必要だ。今はそれが少ないのだろうか??
死んで何とかなるだなんて、それこそ「奢り」の極めだ。
生き物は自分の意思で生まれくるものは無いのだから、自らが命を絶つなど「奢り」の何ものでもない。。
そんな権利など生き物には無い。