まあるく生きて

昨晩は、久しぶりに恥ずかしながら嬉し泣きをしてしまった。ある企画を進めるにあたって、まるでピンボールの如く、あっちで弾かれこっちで弾かれ、行き場を求めて、ここ数ヶ月弾かれ続けていたこの企画に対し、ようやく受け入れを認めて頂ける連絡をいただいた。しかも、そこは当初から望んでいた所であり、色々な経緯から半ば諦めていた所だけに、回答をいただけ、本当に嬉しい思いでいっぱいだ。
達成したい目的をもった時、それを進め実現に結び付けていく過程で、現実は何度も何度も様々な障害に出くわす。その度ごとに、相手を恨んでしまったり、自分の力不足を嘆いたり、そして再度、計画を冷静に省みたり、その度ごとに繰り返し反復する。
数十年前に読んだ本「まあるく生きて」(著者:阿木耀子さん)を思い出す。角ばってトゲトゲしていた若い頃の自分が、様々な事に遭遇しながら「女性はまあるく生きて」という阿木さんの想いが綴られているエッセイだ。
「人の手を借りなければ何も出来ないなんて・・・」という情けない思いをする時も、時々あるが、人の手を借りなければ人は何もできないと、つくづく思う。人の手に跳ね返されたり、弾かれたり、そして温かく差し伸べてもらい、手を結んだり。
若い頃読んだ「まあるく生きて」を今、また読んでみたい気がする。