助成金制度

私はNPO活動をしている中で行政へ助成金申請をする機会があり、数回ヒアリングを受けたりしている。
行政からの助成金は大切な税金であり、ヒアリングで手厳しく審査を受ける事は当然かと思うが、それでも正直ヒアリングの場で数度となく思いもかけぬ的外れの質問をされる事も度々あった。
目的も趣旨も異なる別団体の新規の活動内容をヒアリングの場で示され「ここと協働して実施しては。。」と言われた。確かにお互いの市民活動の中で協働して行う事業も多々あるが、これから事業を実施しようと申請している者に対し、あまりにその提案は失礼ではないか?と思える。
私は十数名の審査員の前で、事業目的と率直な意見を言わせていただいた。はたして何名の審査員の方に、その真意が伝わった分からないが、事業計画も背景も趣旨も目的も異なった別団体の活動を紹介され「ハイそうですね。そうします。」と言える代表者がいるだろうか?
市民活動団体の協働は、私も大いに良い事だと思う。しかし、それはお互いの活動が独立した位置づけがされている事が、大前提にあると思う。活動がお互い既に確立した上で、お互い同意のもと計画した協働事業であれば、それは大いに素晴らしいと思う。
私もいくつか、乗り合い的に異なった団体が、それぞれの事業プランを一緒に実施している場面を見ているが、客観的に見て非常にコンセプトがぼやけてしまう。又は、どちらかのコンセプトが強くなり、一方の本来の趣旨が陰となってしまう。といった事例を多々見る。
申請書面上で審査せざるをえないのも分かるが、右の書面と左の書面内容、似ているから。。という安易な発想で大切な助成金の審査をしていただくのも、どうか?と非常に疑問に思えた。