犬を飼いたい!

亀吉が死んでから、息子は『犬を飼いたい』と言い出し、この1ヶ月程、事ある毎に訴えてきている。
講談社から出ている「はたらくいぬのすべて100」という本を買い込んできて、そこに載っている犬を詳しくインターネットで、暇さえあれば調べている。お陰でTVで犬が出てくると「これは●●犬だ!」とか、かなり詳しくなっている。また、犬の値段も気になるようで、私達夫婦がなかなか、首を縦に振らないものだから、何とか自分でバイトをして買おうと皮算用している。「う〜〜ん、ババの所で店番したら、1回500円で、そうしたら、、●年経ったら・・・」
あ〜〜、、、何ともいじらしい。。その気持ち良く分かる!!!と思いつつ、今の我が家でちゃんと犬を飼えるか?というと非常に問題なのだ。。。
私もちょうど息子と同じ位の年頃、犬が飼いたくて飼いたくて、両親に今の息子と同じようにしつこくせがんだ。そして何と私は、近所の家で「子犬差し上げます!」と張り紙のある家を見つけ、かってに貰ってきてしまったのだ。そんな強行手段に出た私は、今の息子に比べると、とんでもないガキンチョだった。
「まったく!!返してきなさい!!」と母親にはかなり叱られたが「暫らく飼ってみるか??」と父親の情け心でテスト的に暫らく我が家で飼う事になった。私はまだ、生まれて間もない子犬なのに、今まであこがれていた「自転車に乗りながら犬を散歩する事」「シャンプーしてキレイに洗ってあげる事」とか色々やってみたくて、今考えると可哀想に、その子犬は色々私のおもちゃにされていた。
親犬と離れたしまった淋しさからか、毎晩、子犬は悲しそうな声で鳴いたりしていた。
暫らくたってある事件が起きた。子犬が家の中で行方不明になってしまったのだ。。色々探し回ったあげく、床下だったか?隅の暗がりにじっと身を潜めていた。「もう、お母さんの所へ返してあげようよ。可哀想だよ。ネ!!」という母親の一言で私も「ウン。」とうなずいた。子犬を返しに道をトボトボと歩き母と返しに行った。
今の息子も、あの頃の私のように犬とじゃれたり、世話してあげる事にあこがれているのだろう。きっと犬を飼っている友達の家に行って、羨ましくてしかたないのだと思う。その気持ち、分かるんだけどな〜〜、、でも、責任持って飼う、という事を考えるとなかなか決断できない。
う〜〜ん、どうしよう??暫らく思案中。。。。気持ちは、分かるんだけどな〜〜・・・