亀吉

夕食の買物をして家に帰ると、オイオイ息子が泣いていた。「どうしたの〜〜?みっくん??」と聞くと「亀吉の甲羅が柔らかくなってる。前、死んじゃった亀も死ぬ前、甲羅が柔らかくなってたから、亀吉も、もう直ぐ死んじゃう。。僕のせいだ・・・」とまた、オイオイ泣きだした。
「大丈夫だよ。。よ〜〜し、インターネットで対策を調べてみよう。絶対、治る方法あるよ。」と言って、調べたら、亀の飼育を紹介しているサイトをみつけ、小魚(干しえびやめざしなど)のえさ、そして窓越しではなく、外へ出しての甲羅干し。という対策が分かった。早速、干しえびとめざしを、もう一度スーパーへ買いに行った。昼間、ベランダへ出し甲羅干しをしたら、昨日より、甲羅は固くなってきた。
学校から帰ってきた息子は一目散に亀吉のところへ行き、「あ〜〜、良かった。ママのお陰だよ。ありがとう。」などと言ってくれた。。
みっくんは、朝昼晩と亀吉に声をかけたりして、それは可愛がっている。全長5cm程のチッチャイみどり亀だけど、本当にいつも良く世話をしている。
実は、私は買物から帰るまで、自分のある事で頭がいっぱいになっていた。その事ばかり考えていた。帰って、息子がこの小さい亀吉の事を心から心配して泣いている姿を前にして、なんだか、自分が恥ずかしく思えた。
こういう優しい、愛しい、思いやる気持ち。息子から教えられた気がした。最近、自分の事、自分の目の前の事ばかりに夢中になり、小さき弱き者をいとおしむ、優しい気持ちを失っているな、、と自分を省みた。
子供から大切な事を教わることって、いっぱいある。。。