インドの衝撃

3夜連続で放送されているNHKスペシャル「インドの衝撃」観ている方も多いかと思う。
初日の「わき上がる頭脳パワー」を観て正に衝撃を受けた。インドが今凄いという事は話には聞いていたが、放送を思わず身を乗り出してみてしまった。
何が凄いかというと教育の根本に「プロセス重視」がある事だと思った。回答を出す方法論を幾通りも思考させる教育方法。そこにこそ教育の根幹があると思った。
そして小学校の算数の授業風景。全ての教室にいる子供達が、それぞれに大声を張り上げ答えを先生に向かって発言している。一見、騒々しい風景に見えるかもしれないが、全ての子供達の目と関心が先生と黒板に集中して、そして自分の言葉で主張している。なんて素晴らしいのだろうと思った。
高度成長期から画一的な教育しか受けてこなっかった今の日本の大人達が、こういった試行錯誤させる余裕のある教育現場を実現し、真の「考える喜び」をこれからの世代に導いていくだけの度量があるだろうか?と自分を含め非常に今の日本人に危機感を抱いてしまった。インド・ロシア・ブラジル・中国と熱きパワーにみなぎった国々の勢いは非常に脅威だ。
かつて敗戦の中から必死な思いで復興を遂げた頃のパワーとは違う、今の日本にとってのパワーとは・・・。
何が根幹なのかを日本人各自が問わなければいけない危機に、日本は瀕している現実を謙虚に受け入れるべきと思った。