ポツポツの言葉

私が車を運転していると後部座席に居る息子が、ポツポツと学校であった辛かった話を言い出した。「へぇ〜そうなの?それで?そりゃあ、酷い!ほうほう・・・」と前を向きながら相槌をして聞いていると、息子はドンドン自分の気持ちや怒りを私に訴えてくる。。。
子供達の社会も大変なのだ。しかもそこに先生も絡んでいたりして。。
よくよく話を聞いていれば、彼の怒りはもっともなのだ。でも、問題はその怒りの矛先を何処にむけるかだ。相手を変える事は難しくても自分の受け止め方を変える事はできる。私はそこが重要だと思っている。
最近の私は子供達からポツポツでる悩み事については、自分の事と照らし合わせて話している。(というか、無意識のそうなってしまう。)
「ママだって、そんな人周りにいっぱいいるんだから。。大人の世界だって同じよ。。。いいのいいの、そういう人にいつまでも、そういうおバカな事を言って頂いていれば。。『そうでござんすか、、、』って、サラッと賢く聞き流してしまいなさいな。大切なのは、そんな雑音に左右されない、自分の意思なんだから。そんなくだらない事に左右される方が、よっぽど損でしょ!大切な事だけをちゃんと見失わないようにすれば、それで良いんだから。。大丈夫大丈夫!何かあったら、また何か言って。ママなんて、しょっちゅう『このクソオヤジめ〜。その禿げ頭をピシャリと一発引っぱたいてやろうか・・・?な〜〜んて思う気持ちをグッとバネにしてるんだから。。ハハハ・・・」と豪快に笑ってやると、息子も目にいっぱい涙をためて、一緒に笑っていた。
子供には子供なりの思いがある。確かに昔、自分も歩んできた道を息子も今歩いている。大人になった今だって、同じような事は何度も繰り返されるわけで、そう体制に違いはない。
何が違うかと言えば、体験を繰り返し、自分の享受する姿勢が少しずつ訓練されていく事だけなのだと思う。
いつもバタバタ忙しくしていて充分な事もしてあげられないが、せめて息子達からのポツポツの本音を、ちゃんと受け入れてあげる母でありたいと思う。