「連携」という妄想

地域連携、商工連携、産学官連携、コラボレーション、マッチング等々、巷には様々な繋がりを求める動きがある。私もNPO活動をしている中で、今までこの類のキーワードを良く使ってきた。
しかし何故だか最近はこの類のキーワードを耳にするごとに、、、「ちょっと待って・・・」という疑問が起きるのだ。。。
「連携」って「個」と「個」の繋がりということであれば、基本は「個」であうだろう。つまり「個」が魅力的でなければ、いくら「連携」したって「魅力」ある連携体には到底なりえない、、、、と思う。
ややもすると「連携」から「生まれる」であろう、まだ見ぬ桃源郷に妄想を描いているのでは、と思われる節が多々あるのでは?と思う。なぜ「個」に魅力が無くて、その集合体が魅力的にある得るだろうか?
大切なのは先ずは「個」であること!ここを逃げてはいけない。「連携」すれば新しい何かが、、、なんていう妄想は捨てた方が良い、と思う。主義主張のある魅力ある「個」を確立する事にもっともっと専念すべきであり、必要を感じるべき時に「連携」すれば良いのではないだろうか?初めに「連携」ありきの妄想癖はそろそろ捨てるべきではないだろうか?
私も今まで微力ながら「連携」とか「マッチング」などというキーワードで動こうとしていたけど、やはり究極は「個」の魅力に尽きると実感した。逆をかえせば、自分磨きをしている中で「連携」は自ずと見えてくる部分であり、今までも自然発生的に実施されてきているところだろうと思う。先人達は生活をする中での地域も、商売をする中での助け合いも、子供が育っていく中での親、先生、地域の関わり合いも、「声」を大にして「連携」「コラボレーション」「マッチング」などといきり立たなくとも、いとも自然に緩やかにやりこなしてきている。
そろそろ「連携」という妄想癖から目を覚ますべき時かと思う。「個」に立ち返り自分磨きに精を出せば、自ずと必要な繋がりが見えてくるはず。
政権交代で日本国内も、新しく生まれ変わるぞ!いう気風のある今、「基本」に立ち戻って「個」を見つめ直し、引き出すチャンスの時かもしれない。色々な意味で「妄想」からお目覚めのお時間かと。。。!!