私は子供の頃、母の三面鏡の前にずっと座って、鏡を見ながら歌を歌ったり、ただずーっと自分の顔と睨めっこしながなら、かなり長い時間をいつも過ごしていた事を、最近久しぶりに思い出した。

母のご飯だよ、と呼ぶ声で、ようやくハッと気がついて、しばらくして立ち上がるという位、集中して睨めっこしていたのだから、相当、変な子供だったし、その姿を見ていた両親はどんな風に思って黙ってそっとしていたんだろう?と思う。

今思うと、なんでそんな事をしていたのか?向き合いながら何を思っていたのかも良く思い出せないけど、何故かその場所が落ち着くし、その時間が心地良かったんだ、という感覚だけは今でもしっかり残っている。そんな自分の中に潜んでいる記憶もあり、このブログのタイトルに鏡をつけた、ということもある。

幼少期から何十年も経ち、今でこそ鏡に向かって歌を歌うことは無くなったが、自分を心の中の鏡に映していることは、全くあの頃と変わらないでいるんだな、とあらためて気づいた。

きっと、あの頃も今もこの先も、私は鏡の中の自分と睨めっこしながら、一日一日を生かされていくのだろうな。。